2012年2月4日土曜日

アメヤのブレンド-Ⅶ

アメヤのブレンド-Ⅶ 『アメヤ可否』

アメヤ珈琲の店舗名を付けた、このブレンドへの思いはヒトシオです。
珈琲の味覚に限らず、「美味しい」は人それぞれです。
特に珈琲の場合は「嗜好品」の代名詞にも使われるように、複雑な香味のバランスから万人に「美味しい」と言っていただくことは難しい商品です。

それでもピカイチに「美味しい」珈琲を作りたく、苦戦したブレンドです。

珈琲らしい苦味、ローストの深さに頼らないしっかりとしたボディー、わずかな酸味が甘さに変わるフレンド率・・・。
今、思い返しても製作にはホントに苦労しました。

香味のイメージの他、このブレンドだけは名前が決まっていました。

『可否』とは1888年に東京の下谷(現上野)に欧風カフェ、可否茶館が開店しました。
日本で始めて珈琲を出した喫茶と言われています。
始めて珈琲を飲んだ民衆は鮮烈な思いだったのではと想像されます。

現在は当時と異なり、珈琲に対する皆様の思いは、「自分の好きな珈琲探し」に変化してきていると思います。
そんな皆様にも「美味しい」と言っていただきたく、また古の鮮烈な思いを抱くような、そんなブレンドにしたくこの名前を付けました。

アメヤ珈琲の自信作です!